突然ですが。
シマリスは冬眠をします。
シマリスを全く知らない方からしたら「えっ?そうなの?」と思うかもしれませんね^^
でも、シマリスを飼育していたり、シマリスに馴染みのある方からすれば「冬眠」というワードは切っても切れないご縁のあるワードかと思います。
今日はその冬眠に関する「冬眠する事が長寿に繋がる?」というお話です^^
研究
僕は「冬眠」と聞くと、「冬眠って自分の体温を極限まで下げて、仮死状態になるし体に物凄く負担になるから逆に寿命縮まるんじゃない?」という安易な考えでいました。
でも、シマリスの冬眠は他の動物の冬眠とは少し違うという事が、以下の記事を見ればわかります。
シマリスを飼うまでは物凄く簡単に考えていたのですが、色々と調べてみると「動物って凄いなー。」って思える事がたくさん増えました。
そんな時です。
とある記事を目にしました。
それは、「冬眠」について研究をしている「近藤宣昭さん」という方の研究内容の記事。
この方は、冬眠のメカニズムを解き明かすためにシマリスを飼育して研究を重ねたようです。
ちなみにシマリスを用いた冬眠の研究は、近藤さんが世界で初めてなんですって^^
冬眠特異的タンパク質
飼育環境、あるいは野生の中でもどうやら全てのシマリスが冬眠するとも限らないそうです。
大体10匹に1匹が冬眠をしないそうなのですが、その冬眠をしない子の方が短命なんだとか。
そこで、冬眠をするシマリスの血液を調べてみると、他の動物には無い特殊な4種類のタンパク質があるのがわかり、冬眠中はこのタンパク質が異常に減少するらしいのです。
逆に冬眠をしないシマリスの血液を見てみると、タンパク質の減少という症状は見られず、常に一定だったそうです。
そしてこのタンパク質が冬眠をするためには不可欠で、特異的なタンパク質なのかもしれないと思った近藤さん。
そこで「冬眠特異的タンパク質」と、名付けたんだそうです。
寿命
さらに近藤さんは、シマリスが冬眠できない温度の23℃で飼育してみたところ、一部のシマリスは早死にしたものの、ほとんどのシマリスが冬眠したシマリスと同じぐらい生きたのだとか。
そこでまたシマリスを調べてみると、長生きしたシマリスは「冬眠特異的タンパク質」の増減が起こり、早死にしたシマリスには起こっていなかったそうです。
この事から考えると、長寿の秘訣はこの「冬眠特異的タンパク質」の増減にかかっているという事なのですね。
冬眠をするから短命である訳でもなく、冬眠をしないからといって長く生きる訳でもなさなそうです。
ちなみに「冬眠特異的タンパク質」の増減が多い方が病気にもなりにくいのだそう。
まとめ
この研究結果は本当に凄いですよね^^
全てのシマリスに「冬眠特異的タンパク質」が備わっていれば、病気にもなりにくく、長生きが期待できるという事。
でも、実際にペットショップなどで選んだ子が、全てそのタンパク質を持っているかなんてわからないです。
なので、そこに関しては「幸運を祈る」としか言えないとは思いますが、冬眠は寿命を縮めるものではないし、むしろ長寿に繋がる可能性があったとは。。
驚きです。。
ただ、「飼育環境での冬眠はあまりオススメではない」との声も多いのも事実ですが、これは自然環境とは違い室温などが一定では無い場所で、冬眠を維持、そして冬眠から覚める時などのコントロールが難しいから。
という事なのでしょうね。
どちらにせよ、全てのシマリスたちに「冬眠特異的タンパク質」があってくれる事を望みます^^
そうすればみんな長生きできる!!
近藤さんの記事は、こちらから見れます!!
凄く勉強になりますので是非見てみて下さいね^^
ではでは。。
おしまい。
I Love Chipmunk…
シマリスについて自由に語ろう♪ I Love Chipmunk